パーペチュアル契約のポジションを特定の時間帯をまたいで保有していると、アカウントの残高が少し増えたり減ったりしていることがあります。これはバグではなく、資金調達率(ファンディングレート)が働いた結果です。
資金調達率はなぜ存在するのか
パーペチュアル契約には満期日がないため、理論的には契約価格と現物価格の乖離がどんどん広がる可能性があります。契約価格が現物に連動するよう、取引所はファンディングレートの仕組みを設計しました。ロング側とショート側が定期的に手数料を支払い合うことで、価格差を収束させます。
つまり、契約価格が現物価格から乖離しないようにするためのバランスツールです。
プラスのレートとマイナスのレート
- プラスのレート(例:+0.01%):現在ロングが多いことを示し、ロング側がショート側に手数料を支払います。ロングポジションを保有していれば支払い、ショートポジションを保有していれば受け取りになります
- マイナスのレート(例:-0.01%):ショートが多いことを示し、ショート側がロング側に手数料を支払います。方向が逆になります
レートは通常-0.05%〜+0.1%の範囲で変動し、極端な相場ではさらに高くなることがあります。
8時間ごとに精算
Binanceの資金調達率の精算時間は1日3回:日本時間1:00、9:00、17:00です。これらの時間にポジションを保有している場合のみ、資金調達手数料が徴収または付与されます。
例えば8:59にポジションを建てると、9:00に手数料が発生します。9:01にポジションを建てた場合、次の精算は17:00で、それまでは影響を受けません。
計算式:資金調達手数料 = ポジション想定元本 x 資金調達率
例:10,000 USDT相当のロングポジションを保有中、現在のレートが+0.01%の場合、精算時に10,000 x 0.01% = 1 USDTの支払いが発生します。
トレード戦略への影響
資金調達率はポジション保有コストの一部です。ロングポジションを長期保有する場合、プラスレートの期間中は8時間ごとに支払いが発生し、累積すると無視できない金額になります。一部のトレーダーは、マイナスレートの時にロング、プラスレートの時にショートすることで、ファンディングレートからの追加収入を狙う戦略を取っています。
資金調達率データの確認方法
Binanceの先物取引画面で、通貨ペア情報欄に現在の資金調達率と次回精算までのカウントダウンが表示されます。レートの数字をクリックすると過去の推移を確認できます。Binance公式サイトの先物データページで全通貨ペアのレート一覧も確認可能です。
リスクに関する注意:資金調達率はポジション保有コストを増加させ、極端な相場ではレートが急騰する可能性があります。長期保有する前に、累積ファンディングコストが収益に与える影響を必ず評価してください。